@article{oai:minpaku.repo.nii.ac.jp:00004924, author = {丹羽, 朋子 and Niwa, Tomoko}, journal = {国立民族学博物館調査報告, Senri Ethnological Reports}, month = {Mar}, note = {中国黄土高原に位置する陝北地域には、伝統住居「窰ヤオトン洞」の窓に貼る正月飾りに、女性たちが 剪せんし紙(切り紙細工)を作る習慣があり、2008年以降、多くの県の剪紙が国家級・省級の無形文化遺 産に登録されている。本稿は、陝北の延えんせん川県に設立した「碾ニエンパン畔黄河原生態民俗文化博物館」と「小シャオチャン程 民間芸術村」の活動を取り上げ、人々が民俗文化の保存に動くとき、いかにして無形文化遺産とい う外来の概念や制度が移植され、また民俗文化という客体視しづらい対象が表象や実践の形式へと 〈翻訳〉されるかを考察していく。この活動は、剪紙技術が廃れた僻村における作り手の育成活動 と、生活文化の保存活動とを組み合わせて、民俗文化全体0 0 0 0 0 0 を無形文化遺産として登録したユニーク な事例である。本稿ではこの試みを、牽引した知識人芸術家や村民らが参与するエコミュージアム 活動と捉えて、設立・運営の現場における彼らの相互交渉の諸相を、〈翻訳劇〉になぞらえて描き 出す。文化遺産保護という新たな潮流と、建国以来の民俗文化のプロパガンダ利用の歴史との関係 性、また製作指揮者らの企図を超えた、村民ら〈演者〉による〈翻訳劇〉の再編等の展開も合わせ て論じる。}, pages = {271--294}, title = {中国・黄土高原の暮らしと切り紙の無形文化遺産化 : 窰洞の村のエコミュージアム活動をめぐる〈翻訳劇〉の諸相}, volume = {136}, year = {2016}, yomi = {ニワ, トモコ} }